こんにちは!
代表の蔵本です。
今日は、弊社で作る幕などによく貼っている「防炎ラベル」についてのお話です。
よく耳にする防炎という言葉ですが、そもそも防炎とはどういう事か?
勘違いをされている方が多いのですが、防炎とは「燃えない」のではなくてい、「燃えにくい」という事です。
繊維等が小さな火源に接しても、容易に燃え上がらず、もし着火しても火源が無くなれば、自己消化性があり、それ以上は燃え広がらないという事なんです。
文字通り「炎を防ぐ」という事なんですね。
ついでに、「不燃」という言葉を説明すると、こちらは「燃え抜けない」という事で、火源に接して、もし着火しても表面は燃えてしまいますが生地自体は原型を保っており、反対側には炎が行かないので燃え広がる事がありません。
生地自体が燃えない様にする為に、ガラス繊維等が採用されています。
その防炎性能を有する製品を証明告知するために、防炎ラベルが存在します。
主に、弊社で製作する広告幕はほとんどが「防炎製品」ラベルになります。
この「防炎製品」とは、防炎性能試験・毒性・品質管理等の要件をすべて満たしたものを防炎製品として認定し、防炎製品ラベルを貼りつける事が可能になります。
大蔵プロセスでは、様々な材料を使用しておりますが、それぞれに「インクをのせた状態」で防炎性能試験を受けて合格した材料を使用して幕を製作しております。
幕の製造工場がこの防炎製品ラベルを貼るには、各社でそれぞれ試験を受ける必要がある為に、ラベルだけ発行して別の製品に貼るなどの行為は違法となります。
たまに、ラベルだけちょうだいという要望があるんです。笑
登録番号が記載されますので、もし問題が発生した時には責任を問われる可能性があるので、弊社では絶対にラベルだけの発行は行っておりません。
そして、そんな防炎製品の中でも消防法で定められた防炎防火対象物等(旅館・ホテル・病院・劇場・百貨店・商業施設などの不特定多数の人が出入りする建築物)で使用する次の製品に関しては、「防炎物品」ラベルを貼りつける必要があるんです。
● カーテン ・ 暗幕 ・ どん帳 ・ 布製ブラインド
● じゅうたん等
● 展示用合板
● 舞台において使用する幕および大道具用の合板
● 工事用シート(建築用養生シート)
以上のものに関しては、消防法で「防炎物品」ラベルを貼付ける必要があります。
言い換えれば、防炎製品ラベルではダメという事になりますね。
実は同じ試験なので、防炎性能が強力という事では無いなのですが、お国のルールで決まっているんです。
ただし、防炎物品ラベルを発行するには会社として様々な規定などをクリアする必要がある為に、簡単には発行する事が出来ません。
弊社では現在「工事用シート(建築養生シート)」に関してのみ防炎物品ラベルを発行しております。
この工事用シートですが、最近布系の物が多くなってきていますが、防炎処理がされていないタイプのものが非常に多いそうです。撥水処理をするか防炎処理をするかの2択で、ほとんどが撥水処理を選択されており、防炎がかかっていないそうです。
なので、本当は駄目なものを設置しており、もし火事が起こればあっという間に燃えてしまう危険性があるんです。
このように、防炎に関しては細かいルールがありますので、ちゃんと資格と認定を取得している会社で幕の製造を依頼する事をおススメします。
海外製造品や認定を受けていない製造会社などは、国内防炎を取得していなかったり基準をクリアしていない商品も多々ある為に、防炎とうたっていても実際に日本の試験を受けると燃えてしまったりすることもあるんです。
現在、コロナ対策品で色々なところで設置されている飛沫防止フィルムも、本当は防炎の処理がされたものを使用する必要があります。
弊社でも、前回お知らせした「防炎超高透明タペストリー」を販売しておりますが、現在防炎ラベルを貼付け出来る様に試験を受けている最中ですので、認定が下り次第またご案内いたします。
♯防炎シール
♯防炎認定シール
♯防炎製品ラベル
♯防炎物品ラベル
♯日本防炎協会
♯㈲大蔵プロセス