こんにちは!今年から花粉症デビューした塗画・加工部門の松岡です!
桜も満開になり、お花見には最高な日々が続いていますが皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今回は塗画・加工部門の塗画(手書き)を紹介させていただきます。
そもそも塗画(手書き)とは何かといいますと、筆と刷毛を用いてシートや野外テントなどに色を入れていく技法です。
現在はインクジェットの普及に伴い件数的には減少傾向にありますが、マンションやデパートの懸垂幕、完成品のシートやテントなど、比較的大きな幕で、数量も少なくデザインが簡単なものなどは、塗画(手書き)での制作がコスト的にもメリットがあります。
では、塗画(手書き)による1枚のシートが完成するまでの作業工程を、ポイントに分けて説明させて頂きます。
①下書き(投影)準備
入稿して頂いたデータを原稿を投影用の原稿に起こし、投影用のOHPフィルムにコピーします。
*ポイント1 投影用の原稿にある横線と縦線は何?
この横線と縦線はシートへ下書きする際の目安になります。
「営業中」の真ん中をはしっている横線はシートの中心にあたる線で、縦にはしる3本の線は1Mを示しています。シートの大きさがH1800㎜×W3600㎜なので、縦線は3本あり残りが600㎜となります。
②下書き(投影)
先程コピーしたOHPフィルムをオーバーヘッドプロジェクターにセットし、シートへ投影します。
シートに中心線と1Mの印をつけ、フィルムの線と合うように倍率を調整します。
③シートへの下書き
原稿通りのきれいな線を書くために、中心線を基準に直角定規を使い真っ直ぐな直線を下書きしていきます。湾曲した線などはフリーハンドで下書きします。
④色作り
お客様から指示を頂いた色を基にインクを調色していきます。
弊社は塗画用インクとして、溶剤系インク(テントカラー)と水性インク(ネオカラー)を使用しています。
⑤筆(刷毛)選び
筆や刷毛にも色々な種類があります。文字の大きさや用途に合った筆(刷毛)を選ぶことが大切です。
⑥シートへの塗画(手書き)作業
ここからはシートへ色を入れていきます!
まずは文字の前へ座り、色を入れていく順番を決めます。順番が決まれば文字の端部分にマスキングテープを貼っていきます。後は身につけた技術でムラが出ないように一文字ずつ色を入れていきます。
弊社がおこなう塗画(手書き)作業は文字を書くというより、色を塗っていく塗り絵に近い作業になります。
*ポイント2 マスキングテープの意味は?
文字のエッジをきれいに出すためです!
文字の端にマスキングテープを貼ることにより、フリーハンドで書かれた文字よりエッジが際立ち、仕上がりがきれいになります。
⑦完成!!!
きれいに仕上がりました \(▽)/
皆様に愛される大蔵プロセスであり続けるため、これからも一件一件の御依頼を大切にし、技術の向上に努めて参りますので、何卒よろしくお願いいたします。
以上、塗画・加工部門の松岡でした!