こんにちは。
「耐候性の見える化・新商品開発グループ」です。
今回の活動では、フラッタリングによって発生する塩ビ剥がれなどの現象やその影響について検証を行いました。
フラッタリングとは、ターポリンやフラッグなどの柔軟な膜素材が風を受けることで、激しい「バタつき(振動)」を起こす現象を指します。
ターポリンやテント生地は、本来、周囲をしっかりと固定することで強度を発揮できる材料です。
そのため、旗のようにはためく使用環境には不向きですが、屋外での耐候性を重視してターポリンが採用されているケースが多いのが現状です。
また、フラッタリングの影響を受けやすい材料の特徴として、柔軟性が低いことが挙げられます。
簡単に言えば、硬い材料は柔軟性を高めるための可塑剤が少なく、安価である一方、破れやすい傾向があります。
強風下において、幕は前後に高速で波打つような動きを繰り返します。
このとき、素材には目に見えないレベルで連続的な応力が加わっており、これが蓄積されることで、以下のような損傷を引き起こします。
生地の白化・硬化(内部繊維の疲労)
表面層(塩ビ層)の摩擦・剥離
ハトメ周辺や端部からの裂け・ほつれ
最終的な破断
重要なのは、これらの破損は一度の強風で起こる「突発的な破壊」ではなく、繰り返しの振動によって素材が限界を迎える**「疲労破壊」**が主原因であるという点です。
実際の設置環境における「フラッタリングへの耐性」を検証するため、当社取り扱い製品と類似製品を用いた比較実験を実施いたしました。
同じ条件下で長期間設置し、フラッタリングによる表面塩ビ層の変化(浮きや剥がれ)を詳細に観察しました。
設置環境:屋外(自然環境下)
設置期間:3年間
加工仕様:上部袋加工(パイプ通し)、残り3辺はカットオフ
比較対象:当社取り扱いターポリン vs 類似流通ターポリン
3年間にわたる暴露試験の結果、両者の「表面状態」には顕著な差が現れました。

写真で見比べると・・・

※設置方法・条件によっては大幅に結果が変わる可能性もあります。(性能を保証するものではありません)
今回の実験により、同じ「ターポリン」という名称の素材であっても、フラッタリングという継続的な物理ストレスへの耐性には、材料によって大きな差があることが実証されました。
長く、美しく幕を使用していただくためには、単なる引張強度だけでなく、**「動的なストレスに対する疲労耐性」**を見極め、適した材料を選ぶことが重要です。
弊社では材料選びにこだわり、数多くあるターポリン材料の中から、フラッタリングへの耐久性・耐候性に優れた材料を厳選して使用しております。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
大蔵プロセスでは、**「価格だけではない付加価値の提供」**に努め、皆様にとって自社工場のように頼れる存在となれるよう、安心と信頼の提供を目指してまいります。